平成16年 秋期 基本情報技術者 午後 問01
問01 ファイル管理システムディスク上のファイル管理システムに関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。
図1のような階層的ディレクトリ構造を扱うファイル管理システムがある。
図1 ディレクトリ構造の例 このシステムでは,ファイルアロケーションテーブル( FAT )と ディレクトリ管理テーブル( DCT )の二つのテーブルによって, ファイル及びディレクトリの情報を管理している。 (1) ディスクは,セクタと呼ばれる一定の大きさの領域に区切られる。 セクタには,1から始まるセクタ番号が順に付けられている。 ファイルは,1個以上のセクタに分割して格納される。 (2) FAT は,セクタの状態を管理するための整数型の1次元配列であり, セクタの状態に応じて,表1に示す値が格納されている。
表1 FAT の i 番目の要素の値
(3) DCT は,ディレクトリ構造及びファイルに関する情報を管理するレコードの配列である。 DCT のレコードは,表2に示す6個の要素からなり, 一つのディレクトリ又はファイルに対して1個のレコードが作られる。 表2 DCT のレコード構成
(4) 図1の例の場合における DCT と FAT の関係を図2 に示す。 ファイルを格納しているセクタ数は,file1 が 2(セクタ番号 1,2 ), file2 が 4(セクタ番号 3,6,7,8 ),file3 が 2(セクタ番号 4,5 )である。
図2 DCT と FAT の関係の例 (5) ファイル及びディレクトリの生成と削除操作の内部処理は,表3のとおりである。 ただし,同一ディレクトリの直下には,同じ名前のファイル又はディレクトリは作成できない。
表3 ファイル及びディレクトリの生成と削除
設問1 図2の状態から,file1 を削除し,セクタ数が3の ファイル file4 をディレクトリ dir2 の直下に生成した。 file4 を生成した直後の FAT の要素(セクタ番号 1 〜 10 )として, 正しいものを解答群の中から選べ。 解答群
設問2 ファイルの操作に関する次の記述中の に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。
あるディレクトリに属するファイルを異なるディレクトリに移動するとき,
移動先のディレクトリ直下に が存在しない場合には,
に対応する 移動先のディレクトリ直下に が存在する場合には, 上書きを行う。 そのため,移動先のディレクトリ直下にある を行った後, に対応する DCT の当該レコードの上位レコードを 移動先のディレクトリに変更する。
解答群 ア 移動先のディレクトリ イ 移動先のファイル ウ 移動元のディレクトリ エ 移動元のファイル オ 同じ名前のファイル カ ディレクトリの削除 キ ディレクトリの生成 ク ファイルの削除 ケ ファイルの生成
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