基本情報技術者試験の過去問と解説
[TOP] [午前分野別] [午後分野別] [キーワード索引] [令和元年秋午前] [令和元年秋午後]

平成17年 秋期 基本情報技術者 午後 問05
問05   プログラム設計に関する記述

プログラム設計に関する次の記述を読んで,設問1〜4に答えよ。

社員が所属する部署,従事する職務や階級などを管理する社員表を,昇級,昇格, 職務変更などの人事変更情報を基に更新するシステムを設計する。

〔A 社の人事規定と人事変更情報〕

(1) 社員には,入社時に7けたの数字からなる社員コードを割り当てる。 社員コードは,社員を一意に特定できる重複しない番号である。

(2) すべての社員は,一つの部署にだけ所属する。 部署名は,部署コードをキーとして部署表に格納されている。 部署表のレコード様式を次に示す。 下線は,主キーを表す。

部署コード 部署名

(3) 営業,事務,技術などの職務名は,職務コードをキーとして職務表に格納されている。 職務表のレコード様式を次に示す。また,すべての社員は一つだけの職務につく。

職務コード 職務名

(4) すべての社員は,管理職か一般職かのいずれかの職群に属する。 管理職には 1 〜 20 級の階級があり,一般職には 1 〜30 級の階級がある。 階級の値が減ることを階級が上がるという。

(5) 社員の入社年月日,所属する部署,従事する職務などの情報は,社員コードを キーとして社員表に格納されている。社員表のレコード様式を次に示す。

社員コード 社員名 入社年月日 部署コード 職務コード 職群 階級

(6) 別の職務を希望する社員は,毎年 3 月 1 日から 3 月 15 日までに, 希望する職務を会社に伝える。 この情報は,職務変更ファイルに許可フラグの初期値を 0 として格納される。 職務変更ファイルのレコード様式を次に示す。

社員コード 希望職務コード 許可フラグ

(7) 会社は,社員が希望する別の職務への従事を許可する場合,毎年 3 月 31 日までに, 職務変更ファイルの許可フラグに 1 を設定する。 その年の 4 月 1 日には,会社が許可した社員の職務を希望した職務に変更する。 これを職務変更という。

(8) 会社は,一般職の社員のうち管理能力に秀でた社員を,管理職に任命する。 これを昇格という。 昇格候補の社員の情報は,毎年 3 月 31 日までに昇格候補ファイルに格納される。 昇格はその年の 4 月 1 日に行い,当日職務変更していない社員だけが昇格できる。 昇格のとき,職群は管理職に,階級は 20 級になる。 昇格候補ファイルのレコード様式を次に示す。

社員コード 昇格理由

(9) 会社は,毎年 4 月 1 日に職務変更も昇格もしていない社員の階級を 2 上げる。 これを昇級という。 ただし,昇級前の階級が2級又は1級の場合は1級となる。 また,入社後1年に満たない社員は,昇級の対象から除外する。

(10) 会社は,毎年 4 月 1 日に,社員に対して所属している部署から別の部署へ 異動する人事異動を発令する。 人事異動の発表資料の例を図1に示す。 異動の対象社員の情報は,前日までに異動ファイルに格納される。 異動ファイルのレコード様式を次に示す。

社員コード 異動先部署コード

    図1 人事異動の発表資料の例

(11) 図2に社員表の更新に必要なファイル作成の流れ図を,図3に社員表の更新と 人事異動の発表資料作成の流れ図を示す。 図中の昇格者ファイルは,職群を更新する社員の社員コードだけのレコードからなるファイルである。 階級更新ファイルは,階級を更新する社員の社員コードだけのレコードからなるファイルである。

  図2 昇格者ファイルと階級更新   図3 社員表の更新と人事異動の
      ファイルの作成の流れ        発表資料作成の流れ

表は,図2と図3で使用する処理を分類し,機能概要を一覧にしたものである。

       表 処理と機能概要の一覧

処理 分類 機能概要
 1抽出 職務変更ファイルからレコードを読み込み,許可フラグが 1 のレコードを S1 ファイルとして出力する。
 2突合せ ファイルと S3 ファイルを読み込み,読み込んだレコードの社員コードを比較し, ファイルにはなく S3 ファイルにはある 社員コードのレコードを,昇格者ファイルとして出力する。
 3 抽出 社員表からレコードを読み込み,階級の値が 2 〜 30 で あって入社年月日が前年の 4 月 1 日以前のレコードを選び,社員コードの昇順に並べ, S4 ファイルとして出力する。
 4 突合せ ファイルと S4 ファイルを 読み込み,読み込んだレコードの社員コードを比較し, ファイルにはなく S4 ファイルにはある社員コードのレコードを,階級更新ファイルとして出力する。
 5更新 階級更新ファイルから読み込んだレコードの社員コードを用いて, 社員表の階級を更新する。 社員表を社員コードで検索して取得した階級が 2
級の場合,該当レコードの階級の値を 1 にする。 それ以外の場合は,階級の値を 2 だけ引いた値に更新する。
 6更新 S2 ファイルから読み込んだレコードの社員コードと 希望職務コードを用いて,社員表の該当レコードの職務コードを更新する。
 7更新 昇格者ファイルから読み込んだレコードの社員コードを用いて, 社員表の該当レコードの職群を“管理職”に,階級の値を 20 に更新する。
 8更新 異動ファイルから読み込んだレコードの社員コードと 異動先部署コードを用いて,社員表の該当レコードの部署コードを更新する。
 9 作表 異動ファイルから読み込んだレコードの社員コードで社員表を 検索し,旧社員表,部署表と職務表を用いて人事異動の発表資料を作表する。

設問1 処理2では職群を更新する社員コードだけのレコードからなる昇格者ファイルを, 処理4では階級を更新する社員コードだけのレコードからなる階級更新ファイルを,それぞれ作成する。 図2及び表中の に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。 解答は,重複して選んでもよい。

解答群

ア S1    イ S2    ウ S3    エ 昇格者    オ 職務変更

解答 a ←クリックすると正解が表示されます

解答 b ←クリックすると正解が表示されます

基本情報技術者試験


設問2 図3の中で,処理5〜8の順番を入れ替え,入替え前と同じ処理結果が 得られるように並べたものはどれか。正しい答えを,解答群の中から選べ。

解答群

ア 処理 6 →処理 7 →処理 8 →処理 5     イ 処理 7 →処理 8 →処理 5 →処理 6

ウ 処理 8 →処理 5 →処理 6 →処理 7     エ 処理 8 →処理 7 →処理 6 →処理 5

解答 ←クリックすると正解が表示されます

基本情報技術者試験


設問3 人事規定の見直しがあり,〔 A 社の人事規定と人事変更情報〕の (9) が次のとおり変更される(変更部分をで示す)。 ファイルの項目を変更しない場合,図2と図3の中で,修正が必要な処理はどれか。 正しい答えを,解答群の中から二つ選べ。

解答群

ア 処理 1     イ 処理 2     ウ 処理 3     エ 処理 4

オ 処理 5     カ 処理 6     キ 処理 7     ク 処理 8

解答 ←クリックすると正解が表示されます

基本情報技術者試験


設問4 図3の処理9で用いる社員表には,人事異動の結果が反映されている。 人事異動の発表資料を作表するために必要な旧社員表として正しい答えを,解答群の中から選べ。

解答群

ア 処理5の更新反映前の社員表

イ 処理5の更新反映後,かつ処理6の更新反映前の社員表

ウ 処理6の更新反映後,かつ処理7の更新反映前の社員表

エ 処理7の更新反映後,かつ処理8の更新反映前の社員表

解答 ←クリックすると正解が表示されます

[←前の問題] [次の問題→] [問題一覧表] [分野別] [基本情報技術者試験TOP ]