基本情報技術者試験の過去問と解説
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平成16年 秋期 基本情報技術者 午前 問49
問49   E-R図の読み方

 学校における教師,クラス,教室の三つのエンティティの関係を表す E-R 図 (a),(b) について考える。この2つの E-R 図の読み方のうち,適切なものはどれか。 ここで,“”は1対1の対応関係を表し, “”は1対多の対応関係を表す。

ア (a) では,教師か教室を決めるとクラスが決まるが,(b) では,教師と教室を決めるとクラスが決まる。

イ (a) では,教師の担当できるクラスは1つだけであるが,(b) では,複数のクラスを担当することがある。

ウ (a) では,1つのクラスには常に同じ教室が割り当てられるが,(b) では,1つのクラスに複数の教室が割り当てられることがある。

エ (a) では,1つのクラスは常に1人の教師が担当するが,(b) では,1つのクラスを複数の教師で担当することがある。


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解説

 E-R 図( Entity Relation Diagram )とは、実体−関連モデルともよび、 実体における関連を図的に抽象化するモデル化方法である。 「世の中に存在するものは具体的なものであれ、抽象的なものであれ、 エンティティ(実体)とリレーションシップ(関連)と いう2つの概念で表現する事ができる」という主張に基づき、 業務で取り扱うデータをエンティティとリレーションシップに整理したものとされている。

ア:( a )は成立する。( b )は教師とクラス、教室とクラスで1対多対応と なっているが、前者、後者のクラスが一致するとは限らない。

イ:( a )は成立する。( b )は教師とクラスが1対多対応しているので、 教師は複数のクラスを担任することができる。よって、正解である。

ウ:( a )は成立する。( b )は教室とクラスが1対多対応しているので、 1つの教室に複数のクラスが入ることがあっても、1クラスについて複数の教室が 割り当てられることはない。

エ:( a )は成立する。( b )は教師とクラスが1対多対応しているので、 教師が複数のクラスを担任することができても、1クラスについて複数の教師が担任することはない。


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