基本情報技術者試験の過去問と解説
[TOP] [午前分野別] [午後分野別] [キーワード索引] [令和元年秋午前] [令和元年秋午後]

平成23年 春期 基本情報技術者 午後 問01
問01   5問選択

 機械語命令に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。

 この機械語が実行される CPU の1語は 16 ビットで,CPU には1語長の汎用レジスタが 四つ(レジスタ番号 0 〜 3 )ある。主記憶容量は 1,000 語(番地 0 〜 999 )あり, 命令語は 700 番地以降に格納される。命令語の形式は図1に示すとおりである。 命令には1語命令と2語命令があり,1語命令の場合は1語目だけで構成される。


            図1 命令語の形式

 図1で使用している記号の説明を表1に,命令の実効アドレスの算出方法を表2に, 命令の対象となるデータが設定されているレジスタ(以下,ソースレジスタという)の指定方法を 表3に,命令の仕様(一部)を表4に示す。数字の未尾に h が付いているものは 16 進数表記である。

             表1 記号の説明

 記号  ビット            内容
  op   8 00h 〜 FFh で示されるいずれかの命令コードが指定される。
  r1   2 0 〜 3 で示されるいずれかのレジスタ番号が指定される。
  r2   2 0 〜 3 で示されるいずれかのレジスタ番号が指定される。
  X   2 指標レジスタ修飾を行うときは,指標レジスタ修飾に使用するレジ
スタを表す 1 〜 3 で示されるいずれかのレジスタ番号が指定される。
指標レジスタ修飾を行わないときは,0が指定される。
   D   1 1語命令のときは,1が指定される。
2語命令のときは,0が指定される。
   I   1 間接アドレス指定を行うときは,1が指定される。
間接アドレス指定を行わないときは,0が指定される。
  adr   16 0 〜 999 で示されるいずれかの値(番地を表す値)が指定される。

     表2 実効アドレスの算出方法
 D     I         実効アドレス
  0  0adr+[X で指定されたレジスタ]
  0  1[adr+[X で指定されたレジスタ]]
  1  1[r2 で指定されたレジスタ]

[] は,[] 内のレジスタ又は番地に格納されている内容を示す。

    表3 ソースレジスタの指定方法
 D     I         ソースレジスタ
  1  0r2 で指定されたレジスタ

     表4 命令の仕様(一部)
 命令コード        動作
  10h実効アドレスに格納されている内容又はソースレジスタの内容
を,r1で指定されたレジスタに足し込む。
  20h実効アドレスに格納されている内容又はソースレジスタの内容
を,r1で指定されたレジスタに設定する。
  30hr1で指定されたレジスタの内容を,実効アドレスに格納する。
  FFhプログラムを終了する。
設問1 次の記述中の に入れる正しい答えを, 解答群の中から選べ。

 命令を実行する前のレジスタの内容は,図2のとおりとする。この状態で図3のプログラムを 先頭の 700 番地から順に実行した。

 命令語2の実行が終わった時点での,レジスタ番号1のレジスタの内容は である。 命令語5の実行が終わった時点での,レジスタ番号1のレジスタの内容は であり, レジスタ番号3のレジスタの内容は である。

 レジスタ番号    内容    
    0  100
    1  200
    2  300
    3  400

   図2 レジスタの内容


    図3 プログラム

解答群

ア 100     イ 200     ウ 300     エ 400

オ 500     カ 600

解答 a ←クリックすると正解が表示されます

解答 b ←クリックすると正解が表示されます

解答 c ←クリックすると正解が表示されます

基本情報技術者試験


設問2 レジスタと主記憶の内容が図4に示す値のとき,レジスタ番号1のレジスタに 100 を 設定する命令語の記述として誤りであるものを,解答群の中から選べ。

 レジスタ番号    内容    
    2  100
    3  101

 主記憶番地    内容    
   100  101
   101  100

  図4 レジスタと主記憶の内容

解答群

解答 ←クリックすると正解が表示されます

[←前の問題] [次の問題→] [問題一覧表] [分野別] [基本情報技術者試験TOP ]