平成28年 春期 基本情報技術者 午後 問06
問06 4問選択ソフトウェアパッケージ導入時の調達先選定に関する次の記述を読んで,設問1,2に答えよ。 C社では,会計システムの再構築を考えており,プロジェクト計画の策定中である。 本プロジェクトの目的は,業務の効率向上と,標準化による運用保守コストの削減である。 目的実現のための方式案として,ソフトウェアパッケージ(以下,パッケージという)の活用を 検討している。ここで,業務プロセス及び運用フローについては, パッケージの機能だけで実現する計画である。 〔比較検討の進め方〕 パッケージの比較検討は,次の手順で進める。
表1で総合評価の値が最も高いのは 社であった。 a に関する解答群 b に関する解答群
〔パッケージ導入に関するリスク分析の状況〕 C社のプロジェクト管理規程では,表2に示すリスク評価マトリックスを用いて, 発生確率と影響度の積の値で対策の優先度を決定する。値が6以上のリスク項目は, リスク発生時の対策が必要と判断する。プロジェクト計画時に,対策が必要なリスク項目ごとに, 概算見積費用の 10 % を, リスク発生時の対策費用として盛り込むことにしている。 PM が表1を基にリスクを洗い出し,評価を行った結果を表3に示す。
リスク評価の結果から,例えば項番1のリスクに対するN社パッケージヘの対応として, プロジェクト立上げ時点に予防措置を講じていたとしても, を契機にリスク対策を発動しなければならなくなったときのために, 万円のリスク対策費用を盛り込む必要があるといえる。 リスク評価結果から必要となるリスク対策費用を各社の概算見積金額に加えて, 各社提案の評価をやり直した結果,総合評価の値の大小関係に変わりがないことから, 表1の総合評価の値が最も大きいパッケージを採択して会計システムを 再構築するプロジェクト計画の策定を進めることにした。 c に関する解答群 イ C社の会計業務に関する業務マニュアルを整備し,N社の要員に研修を実施する。 ウ パッケージの機能をC社の業務向けにカスタマイズするために,N社の要員を増員する。 エ パッケージを適用する際のC社の業務プロセス,運用フローの見直しについて, C社内の有識者社員から成る検討要員を増員する。 d に関する解答群 イ 業務プロセス,運用フローの改訂作業量の増加 ウ 業務プロセス,運用フローのレビューでの指摘の増加 エ 作り込み機能の増加 e に関する解答群
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