基本情報技術者試験の過去問と解説
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平成16年 秋期 基本情報技術者 午前 問58
問58   データベースの再編成処理

 運用中のデータベースに対し,定期的に再編成処理を行う目的はどれか。

ア 1度登録したキーのレコードは,削除してしまうと再登録できず,不便である。キーの整理を行って,1度削除したキーを再利用できるようにするために行う。

イ データベース内のレコードを更新するたびに新しいレコードが作られ,データベース容量が増大し,処理速度が低下する。複数になった更新レコードを一つにまとめて,処理速度を回復させるために行う。

ウ データベースに対し,追加,更新,削除を繰り返すと,再利用されない領域が発生し,データベース容量の増大と処理速度の低下を招く。不連続な空き領域を整理して,性能劣化を回避するために行う。

エ データベースの利用を進めていく過程で,データ項目の追加などデータベースの定義の一部を変更しなければならない事態が発生する。データベースの定義を変更し,データベースを再利用できるようにするために行う。


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解説

ア:1度登録したキーのレコードは、削除した後でも再登録できる。 再編成処理とは全く関係ない。

イ:データベース内のレコードは更新しても新たなレコードは作らず、 レコードを上書き処理する。データベース容量は更新分のみ増減し、 処理速度とは直接は関係ないので再編成処理も必要ない。

ウ:データベースに対し、追加、更新、削除を繰り返すと、再利用されない領域が 発生し、データベース容量の増大と処理速度の低下を招く。そのためにも デフラグをはじめとする再編成処理が必要になる。デフラグメンテーション (De-fragmentation :通称デフラグ)とは、書き込みと削除を繰り返し行った データベース内の不連続となったファイルの配置を先頭から再配置し、ファイルの 分割状態を解消して連続した空き領域増やすことを言う。連続した空き領域が少なくなると、 空きスペースにも入らないファイルが増えファイル分割して保存する様になり、 ファイル操作の速度が低下してしまう。そのためにもデフラグを用いた再編成処理は必要になる。 よって、正解である。

エ:データベースの定義変更は、データベースの再編成処理と全く次元の違うことである。


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